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一度神経症で悩んでしまったら何をするべきか? 逆転の発想

逆転の発想 神経症克服 悩み解決の秘訣

神経症が治らない理由と逆転思考の必要性

神経症克服のためには、逆転の発想が絶対に必要になります。
この発想が身につかない限り、今後の生涯すべてを神経症に捧げてしまうことになりかねません。

神経症の人が一番恋い焦がれるのは「普通の状態」になることでしょう。

でも、この思考回路こそ、一番解決を遠のかせてしまっています。
いつまで経っても、あらゆる神経症解決の努力が無駄になってきたのは、それが原因です。

神経症になったら皆同じ対処法しかやれなくなる

神経症とは、いってみれば「普通の人とは違う」状態と言えます。

『イライラや不安感、恐怖感や落ち着きの無さ、パニック状態、強迫観念、孤独感から極度の落ち込み』まで、どうして自分だけがこうなるのかというほど非常に苦しい思いをします。
自分の意志の力で症状をねじ伏せようとしても、逆に焦りと不安の感情にねじ伏せられてしまうのが神経症です。

「自分はおかしい、人からおかしな眼で見られる、変に思われている……だから普通になりたい」
「昔のように普通になることが最大の夢」
「普通さえなれれば、私はもう怖いものなんて無い」
こう訴える人が多いんですが、この気持ちはわかります。当然の感情です。

本当は一刻も早く普通に戻れる手伝いをしたいと考えていますが、実は「普通になる」という思考に大きな罠が潜んでいます。
実は、普通は『普通以下』にしかなれない落とし穴です。

普通ができない神経症の自分にもっと悩む

神経症の思考に近くなってしまうと、他の人が普通に何気なく暮らしているのに、自分だけ「なぜこんなことで苦しむのか?」「何のために生まれた来たのか?」「これさえなければ……」と四六時中悩みます
その境遇や原因を呪う。

うつ病でも、視線恐怖症でも、パニック障害でも、あがり症が強い人でも、一度なってしまったら、「普通」になりたいと思うのが人情です。
この場合「普通」とは神経症的・あがり症的症状とは無縁の落ち着いている状態、つまり普通に楽しめ、普通に生活でき、普通に学校に行き、社会に出て働ける状態です。

しかしご存じのように神経症は甘いものではなく、あらゆる生活リズムを狂わせます。
やることなすこと、夢や目標すべてに至るまで神経症の症状がついて回り邪魔してきます。
人と同じことをしたいのに、どうしても自分の神経と潜在意識・無意識が許してくれません

「普通の生活すら満足に送れない」ことは非常にショックだし、周りとのギャップに苛まれます。
普通に暮らしている人と比較し、自分の最悪な状況に自信喪失になる。
時間だけが無駄に過ぎていくとともに、焦りも加わります。

人生最大の夢が「普通になりたい」

そして、人生最大最高の夢が「普通に生活を送ること」に変わってしまいます。
「普通ではない自分」「普通ではなくなってしまった自分」が「普通」になる。

誰もが何気なくやって暮らしていることを、全神経とエネルギーを振り絞って、必死でなろうとしてしまうのが神経症の一つの側面です。

神経症の克服をしようと浪費するエネルギーや我慢を重ねて抑圧し続けるエネルギーは、普通の人が一生費やさない比較にならない量です。

しかし結果は、普通にもなれず、エネルギーも使い果たし、あとに残るのは絶望だけ、こんな悲劇が神経症にはあります。

誰もが陥る神経症の罠 アキレスとカメ

心の罠がここで待ちかまえています。
全身全霊をかけたチャレンジをしたところで、得られるものは最高の成果を上げて「普通」
この神経症の人が努力した結果「普通になる」ということには、アキレスとカメの法則みたいなものがあります。

他の人は、神経症で耐えている間も着々と人生を構築しています。
悩みは人それぞれあるにしても、あまり狂いがなく人生設計をたてられています。
その時点でもう不利になってしまいます。

社会で当てはめると、他の人がバリバリ正社員として役職にも就けているときに、やっと「普通」になり、社会生活ができるようになる。
しかしもう年齢的に会社はなかなか雇ってくれない。

フリーターや非正規社員として働くことができても、周りとの差はすごくあるように感じます。
安定性と将来への不安、金銭的な問題、仕事のやりがい……そのギャップがまた悩む原因を作り、自分が失ってきた時間と最悪の元凶たる自分の神経症を呪うことになります。

特に神経症の人は、ある部分のプライドが肥大化してしまっています。
「なめられたくない、バカにされたくない、人からよく思われたい、承認してもらいたい、傷つけるやつは絶対に許さない!」

その反面で「他の人は普通に恋人がいる、家族がいる、子供がいる、リア充で青春を謳歌してきた、楽しんできたんだな」と思うだけでやるせなく落ち込むような気持ちになったりします。
自分に自信が持てなくなり、不安と憂鬱に襲われる危険性も高まってきます。

結局、最高の成果を上げたところで、このように「普通」以下になってしまう。
これがアキレスとカメの法則です。

一生その思考では追いつけないということです。
殆どの人は、成果も見返りも得られず、心の闇が広がっています。

そもそも、神経症という矛盾だらけの心の状態で、自力で知恵を使ってどうにかしようとすると、ますますドツボにはまるケースが多いです。

これだけ努力をしたのになぜ神経症が克服できない!

あれだけ人生をかけるほどの全エネルギーを傾けたにもかかわらず「普通」に近づけない。
先の見えない不安と焦りがますます神経症の症状が悪化させ、普通に暮らせない自分と症状を呪う。

一生この悪循環にはまってしまいます。
これは悲惨だし、あまりにやるせない。

「普通」を目的にするということは、「普通」以下の人生しか送れない……
ますます自分が「おかしい、変だ、やばい、苦しい、きつい」と自己嫌悪に陥ります。
ほとんどの人が神経症の思考の罠に引っかかり、出口が見えない状態でもがいて、当所の門を叩くことになっています。

普通とは何か?

そもそも「普通」ってなにか?
「普通」が本当にいいことか?
なぜ「普通」がいいのか?

神経症で悩んでしまったら、「普通」の人生は歩めないと覚悟した方が、実は神経症克服に非常に強い効果を発揮できる。

しかし、「普通」になりたいことが最大の願いになったら、人生目標設定が低いところでもがき、末端で成果を上げられないまま年齢を積み重ねます。
不安や恐怖感、抑うつ症状から超越できる状態になるには、あまりにレベルが低い設定をしています。

末端で「普通になりたい→なろう→なれない」の永遠のループとコピーを続けていては、出口はますます遠のくものです。

普通以下でも普通以上になれる

普通に暮らせなくなった以上、その狂った進路のまま生き抜く覚悟が、非常に大きな神経症克服のパワーになる。
また、ものすごくホッとしてくる。

これは低い設定目標レベルでの闘いではないため、「普通になる・なれない」の底辺の争いよりも遙かに効率的です。

結果的に、症状とは無縁になり、普通に暮らすことは当たり前で、それ以上の成果と自信を得られるようになります。
失ってきたものを、いくらでも取り戻せる

そういう思考ができる人が劇的に神経症に効果を…

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発言者:岩波英知

1946年栃木県生まれ 東京と大阪で世界最先端の独自の脳内プログラムを開催。 誰ももたらすことができない決定的な脳内体感を体験した多くの有名人や芸能人、医師や経営者にファンが多い 。


自著(奇跡の脳覚醒)より抜粋

脳の魔術師、鬼才と呼ばれる心理脳内コンサルタント。 若い頃より人間の計り知れない可能性に興味を持ち、脳に関する独自の研究を行う。 そして、誰も到達できない脳覚醒技術の開発に至る。 その技とノウハウは世界一と称されており、岩波の脳覚醒セッションには、その凄さと評判を聞きつけたクライアントが世界中から駆けつけている。 また、その技術のみならず、岩波の言葉は多くの人に大きな刺激を影響を与えている。


執筆者・編集者:Dream Art Laboratory 担当スタッフ

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