Dream Art Laboratory


人間関係向上のコツと本能的裏側

人間関係向上方法 心理、本能の裏側 岩波英知の言葉・知恵袋集

人と仲良くしたいと普通は思う。
孤独は嫌だし、友達がほしい、恋人も欲しい。
できれば多くの人と気安い関係になりたいとか、深く付き合いたいとか。
その時になかなか相手が打ち解けてくれなくて、悩んでしまうケースは異常に多い。

会話テクニック本を読んでも、話し方教室に通ってもどうもうまくいかない…。
なぜ自分は人としっくりいかないのか、どうすればうまくいくのかわからなくなり、ますます焦りのループに落ちていく。

これはどんな互いの心理状況が脳内、無意識で起きているのか?
人と人が会うということは、原始的な本能レベルで、お互いを何かを感じ取っている。
こいつは信用できるか? 敵か味方か? 自分にとって不都合か、有益か?

意識的に考えていなくても、そこまで大げさでなくとも、動物である以上、本能では何かしら感じ取っている。
実はコミュニケーション能力がある人は、相手の本能、感情に訴えかける術を持っている。
逆に言えば、仲良くする方法にしても、本能の攻略が大切だし、当所の会話の格闘術もそういうところに主眼をおいています。

人間に不安や緊張を感じやすい人でも、やっぱり人と仲良くやりたい、打ち解けたいと思う心がある。
あるからこそ、よけい人間関係やコミュニケーション構築に多大な負荷がかかってしまうとも言える。

だけど、その場合にどんな不都合が起きるかって言うと、こちらはガードをしておきながら、相手にガードを解いてもらいたいと思ってしまう。
これはある意味不遜な考え方で、それをしていたんじゃ、相手と打ち解けることは難しい。

もしくは、相手から仲良くされたり、好意を持ってくれたら嬉しいなと思っちゃう。
こちらからはアクションを起こさないのに、相手から好意を持たれたい、もしくは好意を持たれるように仕向けたいというのも不遜な考え方だ。

人間関係で経験値が少ないとどうしても自分の頭の中でこねくり回して処理しようとするけれど、人間関係はもっと単純なものなんだ。
所詮は動物、なんならお互いのおしりの臭いを嗅いで、お互いを確かめ合う犬猫とそう変わらないところがある。
感覚を絶対的優位においているのが人間だ。

さて、受動的にいたんじゃいつまで経っても縁はこない。
すり寄ってくるのは、何か魂胆があって近づいてくる人間だけ。
騙されやすい人は、どうしてもガードをしつつも受動的に相手の好意を待っている人だ。

人間関係がうまくいかない理由の一つは、ガードしている人間に、なんで相手が心を許すのか?ということにある。
自分に心をガードしている人間に、貴方が心を許せるかというとそうじゃないよね。

人と打ち解ける一番手っ取り早い方法は、まずはこちらのガードを下げることだ。
そんなこと恥ずかしい、プライドが許さない、あっちが先だとは思わないことだ。
そんなことをやっていたんじゃ、非常に効率悪い人間関係になってしまう。
緊張しつつもやればいい。
地をさらけ出す練習をする。

もちろん、理由があってガードを固めて生きてこざるをえなかったわけだから、急にすべてを取っ払うことは難しい。
だけど、自分が少しガードを下げた時、相手がどれだけ心を開いてくれるか、実感としてわかったら話は早い。

別にガードを外すことは恥でも何でもない。
人と打ち解けることがうまい人を見たら、「こいつ恥だな」なんて思わない。
逆にうらやましいと思う。

何でもないことなんだ。頭の中で乗り切れない壁に自分でしているだけ。
気安い関係になったら、ますます恥でも何でもなくなる。
恥やプライドを理由にして主体的に行動しないのはもったいない。

まず大前提として、「こちらが心を許せば相手もはじめて心を許す」がある。
相手がしたからどうするという思考に陥りやすいが、もっと無意識で警戒されるのがオチ。
心を許したくなかったら、いくらでもあとでガードすればいい。
まあ、お互い気安くなるとガードする必要もなくなるけれど。
とにかく最初は肝心だ。

恋愛でも、こちらは恥をさらさないのに、相手からどうにか好きと思われるように仕向けようとする。
相手が「恥」をかいてくれることを期待する傲岸不遜な考えだ。
それは小細工だから、逆に異性からすると好きの対象じゃなくなる。
わからないと思っても、特に女性の勘は鋭く、すぐに感づかれてしまう。
自分のために恥をかけない人間を好きになるはずがない。
同時に小ずるい人間を本質的に嫌う人としての性質がある。

人間関係構築力に不足を感じている人は、知識としてのテクニックを磨くだけでは、一生身につかないだろう。
もし貴方が相手からテクニックだけで、関係構築を迫られたら、その人とは距離を取ろうと思うだろうし、いけ好かないやつと感じる。
心のコアのベースに乗っかっていないテクニックは、逆に人に嫌われるスキルとなりうる。
知らず知らず、良かれと思って修得を目指していたことが、逆効果になっていたとしたら、これほど無駄なことはないだろう。

人間関係は一生ついてまわる。
どんなに素晴らしい性格や才能があっても、人間関係で躓いたり、劣等感を持ってしまった人は、たった一つのことで、死ぬまでの人生で、苦しい思いを抱えて生きねばならない怖さがある。
職場での人間関係がこじれたら、転職するか、退職まで耐えなければならない。
仕事にも身が入らないし、私生活もつねに職場の人間関係を気に病んでいなければならない。

出世の問題もある。
仕事ができるから出世をするわけではなく、それも大事だけど、上から認められるから出世できる。
「なぜあいつが出世して、俺はダメなんだ…」と悔しい思いやショックを受けている人は多い。
そもそも人間関係構築能力も、仕事ができるうちに入るわけで、勉強や仕事ができているだけで、人生が薔薇色になるわけじゃない。
社会的動物である人間は、人間関係構築力に不足がある人を爪弾きにする本能的な性質がある。

「こんな会社じゃダメだ、転職するぞ!」と転職しても、次でも同じことが起きてしまう。
そもそも面接では、仕事の能力はわからない。
採用する判断材料は、やはり人間力、人間関係構築力だ。

とはいえ、人間関係のことばかりに気を病むと、もっとジレンマに陥るし、もっと苦手になる。
だからこそ、人間関係対処法を頭の表面のテクニックだけでやらないで欲しい。
本は読んでいるときは気休めになるし、救われるところもあり、それは否定しないけれど、ぜひ心のコアから根本から見なおして欲しいと思います。
時間は限られています。

話が脱線したけれど、ガードを外してもらうのを待つのではなく、こちらが主体的にガードを外す。
それは営業でもビジネスでも、職場の人間関係でも恋愛でも同じこと。
どっちが先に心を許すかなんて関係ない。

低い次元の馴れ合いならばともかく、いい質の人間関係や恋愛関係を構築したいのならば、自分が主体的になっていないと始まらない。
主体的にやっていったら、どっちが先じゃなくなる。
ただ人間関係が成立する、それだけだ。

最初は勇気がいる。
いきなり完璧にやろうと思わないこと。
訓練も必要になる。

だけど、今言ったような人間関係構築のコツを体得したら、ものすごい大きな武器になる。
今まで自分がどうだったのか、何がいけなかったのか、どうすればうまくいくのか、コアから身につけさせていくことができます。

人間の本能や情動に直接訴えかけられる存在になれば、いくら自分が緊張していようが、会話に弱点を抱えていようが、人生は大きく変えられます。
それは両立できるし、お互いに相乗効果をもたらすことになるでしょう。

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発言者:岩波英知

1946年栃木県生まれ 東京と大阪で世界最先端の独自の脳内プログラムを開催。 誰ももたらすことができない決定的な脳内体感を体験した多くの有名人や芸能人、医師や経営者にファンが多い 。


自著(奇跡の脳覚醒)より抜粋

脳の魔術師、鬼才と呼ばれる心理脳内コンサルタント。 若い頃より人間の計り知れない可能性に興味を持ち、脳に関する独自の研究を行う。 そして、誰も到達できない脳覚醒技術の開発に至る。 その技とノウハウは世界一と称されており、岩波の脳覚醒セッションには、その凄さと評判を聞きつけたクライアントが世界中から駆けつけている。 また、その技術のみならず、岩波の言葉は多くの人に大きな刺激を影響を与えている。


執筆者・編集者:Dream Art Laboratory 担当スタッフ

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