パニック障害と自己客観視、パニック脳の上書き
パニック障害の症状とは?
パニック障害の症状には例えばこんなものがあります。
「喉が詰まって呼吸困難になるんじゃないか、窒息死してしまうんじゃないか、このまま息ができないまま、死を迎えなければならない恐怖」
「未経験の動悸の爆発を経験し、心臓も命もどうにかなってしまうんじゃないか」
「手足の末端のしびれ感や震えがどうしようもなくなる」
「胸がこれでもかと締め付けられて、苦しさと恐怖の中でどうにかなってしまうんじゃないか」
「めまいがしたり、気が遠くなって、このままぶっ倒れるんじゃないか、そしてそのまま戻って来られないんじゃないか」
「汗が異常に出て、体が何かおかしいんじゃないか。今までに経験しなかった多汗と悪寒に心を折られそうになる」
「脈が異常に早くなって、どこか血管が破れたり、心臓がおかしくなってしまうんじゃないか」
「頭痛や吐き気の凄まじさやめまいで、とにかくいたぶられる」
「気が狂ってしまうんじゃないか、しかし恐怖と苦しみを味わう意識だけは残っている」
「血の気が一瞬で下がったり、にわかに血液が煮えたぎるような体感を何度も繰り返す」
「一生この恐慌状態が続くんじゃないか、いつ終わるかわからない、それが恐怖と絶望をもたらす」
「これで死んでしまうんじゃないか、どうやっても逃れられない死の恐怖と絶望をもつが、どうあらがっても、ゆっくりと死に襲われ続ける感覚」
「ひどい悪寒を感じ、喉がからからになる」
「落ち着こうとか気を紛らわせようとすると、反対に発作の恐怖に飲み込まれ、もっと恐慌状態が大きくなる」
「どんなにあがいても、逃げ場のない苦しみに繰り返し襲われ続ける」
「パニックに陥っている時、まわりも巻き込んでしまって、恐慌状態の中でも人の視線が気になり、ひどい焦りが生じる、何度も経験しているとまた迷惑をかけてしまうという罪悪感」
など。
パニック障害がコアから解決できずにどんどん悪化していくと
これらの生き地獄であるパニック発作を経験してしまうと、ひどい予期不安となって、ずっと日常生活から外せなくなり、常に不安を感じて生きるようになってしまう。
これが転じて、広場恐怖や閉所恐怖、乗り物恐怖になったり、一人でいることに異様に恐怖を覚えて、どこに行くのも付き添いが必要になってしまう(留守番恐怖)。
そこまでいってしまう。
パニック発作への恐怖、もう二度と味わいたくないその強い思いがあるにも関わらず、発作のトラウマが次の不安と恐怖とトラウマを再生産して、とどまることを知れない。
パニック発作が起きない場面に身をおいていても、「もしまた発作が起きたら」「もしあの場所に行ったら」「もし逃れられない閉塞状況に陥ったら」などと、予期不安がずっと苦しめ続ける。
常に予期不安に怯えるということは、抑うつ状態とストレスと抑圧をずっと脳が味わっているため、うつ病に悪化していく。
うつ病はそれ単体で生き地獄だから、ますます逃げ場がなくなる。
どんな人でも、恐慌状態に脳が支配されると、冷静さも自信も吹っ飛び、落ち着かせることは不可能になるし、マイナスの体験が、時間とともにもっと大きなマイナスを作り出す。
その間にプラスの経験がないから、いくら休養をしても、薬を飲んでおさえていても、いつまでたってもパニック発作の影から逃れられない。
パニック障害はなぜ治らないのか? 何度も再発してしまうのか
さて、パニック状態は、自分の頭だけでパニックになっている。
自律神経の交感神経が極端に優位になって、息が苦しくなるとか、動悸が爆発してしまう。
温度の感覚が熱いのか寒いのか、おかしくなってしまう。
それぐらい普通の感覚からずれてしまう
パニック状態になった時、先ほど言ったように、「体がこのままおかしくなって命が終わってしまうんじゃないか」と思う。
これは誰もがパニックになったら感じることだけど、パニック障害を克服するためには、それだけではいけない。
あたりまえにやってしまう感じ方、思考を続けていったら、ずっと同じことを繰り返し、悪いことばかりコピーしてしまう
パニック障害を完全にコントロールするために
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執筆者・編集者:Dream Art Laboratory 担当スタッフ |