親から子、さらにその子への負の連鎖
バランスを欠いた育てられ方をした先祖代々の負の連鎖
不登校やひきこもりの子供の親の中には、それ自身、親からいびつな育てられ方をしてきた人がいます。
親に対して、「こうやって育てて欲しかった、接して欲しかった」「なんでああいうしつけをしたのか?」という思いがあると思います。
そして、自分が親になった時、自分が他の家族と違って、バランスを欠いた家庭の中で育ったため、子供だけはしっかりと愛情深く育てそうと決意します。
自分の親と同じ事を繰り返して、子供に負の連鎖を続けさせてしまうケースと比べたら、この決意と愛情は本当に尊いものです。
「私が親になった場合、子供には、私と同じような負の感情を抱かせたくない」「寂しい思いはさせない」とはっきり自覚し、強く決心するのですが、ここに子育ての難しさと、心の難しさがあります。
そんな親は、子供には、自分の親のやり方とは全く180度違う方向で育てようとします。
いわゆる自分の親を反面教師に使うのです。
しかし、一生懸命愛情を込めて子供を育てたとしても、意外なことに、子供は精神的な健全さを持って育つことは少ないのです。
バランスのひどく欠いた親を反面教師にしたにもかかわらず、自分の子供に対してバランスとれるかというとそうじゃなくて、いびつな形での育て方になってしまいます。
それはなぜでしょうか?
あれほど二度と同じ轍を踏まないようにしたのに。
自分の経験をフィードバックしたのに。
なぜかというと、自身の親がいびつな愛情だったため、逆方向に育ててみたところで、それは結局反動にすぎないのです。
単純に言えば、極端に育てられた人が、その子供に対して正反対に極端にやってしまった、ということです。
どちらにしてもバランスを欠いてしまっているのです。
バランスを欠いて、右か左か、白か黒かでやってしまうと、子供は追い詰められてしまうのです。
ひどくいびつな育て方を基準にしているからです。
せざるを得ない、とも言えるかもしれません。
同じ思いを子供にはさせたくない決意すら歪ませる無意識の抑圧の力
いくら自分の親とは違うやり方で子供を育てようとしても、いびつな形で育てられたから、子供には歪んだ形でしか伝わらない。
自身の親がバランス感覚を欠いているから、自分自身のバランスを整えないと、子供はバランスよく育ってくれない。
そこが子育てと心と負の連鎖の怖さです。
親から受けた仕打ちのつらさを、子供には絶対に味わわせたくない決意を持ったすばらしい親が、すばらしい子供を育て上げるとは限らないのが、人間教育の難しいところです。
それは人間の無意識、潜在意識の奥深さが関係していて、その影響から逃れることはできないということです。
↓↓↓↓↓
子供の心の抑圧処理の前に、親の無意識の浄化が必要
発言者:岩波英知 1946年栃木県生まれ 東京と大阪で世界最先端の独自の脳内プログラムを開催。 誰ももたらすことができない決定的な脳内体感を体験した多くの有名人や芸能人、医師や経営者にファンが多い 。 自著(奇跡の脳覚醒)より抜粋 脳の魔術師、鬼才と呼ばれる心理脳内コンサルタント。 若い頃より人間の計り知れない可能性に興味を持ち、脳に関する独自の研究を行う。 そして、誰も到達できない脳覚醒技術の開発に至る。 その技とノウハウは世界一と称されており、岩波の脳覚醒セッションには、その凄さと評判を聞きつけたクライアントが世界中から駆けつけている。 また、その技術のみならず、岩波の言葉は多くの人に大きな刺激を影響を与えている。 |
執筆者・編集者:Dream Art Laboratory 担当スタッフ |