余裕のある親・余裕のない親と子供への決定的悪影響
親の愛があれば子供は精神的健康を保てるのか?
子供に立派になってほしい、道を踏み外さず生きてほしい、幸せになってほしいと、どの親も思っています。
それが愛の力となって、子供がすくすくと成長するケースがある一方で、過大なストレス負荷となって、子供の動きをひどく鈍くさせてしまうケースもあります。
なぜ同じ素晴らしい「親の愛ある思い」なのに、子供が思い通りにいく場合と、意図と反対方向に進んでしまう子供と別れてしまうのでしょうか?
その子供の性質・性格だけではありません。
親の「思い」が裏目にいってしまう場合は、親自身に心の余裕が無いことが多いのです。
その思いが、子供の心に抱えきれない負荷を長い年月を通して蓄積していくのです。
もちろん誰だって最初から親ではないため、余裕なんてありません。
子育てに関して、ある方がおかしいくらいです。
だから、そうなってしまうことはしょうがないことかもしれません。
親だけを責めてもしょうがないことです。
子供が落ち込む原因は親だけにあるわけでもなく、多くの複合要因ででき上がってしまうのですが、子供が立ち直るためのベース作りとしては、やはり親自身の心理的要因から対処して行かないと難しいのです。
子供がつまづいてしまった時、親が余裕のない心理状態で対処した時、より不安と焦りを子供に与えてしまいます。
親子関係の影響力は、その子供の人生すべてを通して良くも悪くも決定打を与えてしまいます。
余裕が無い親が子供にかかりきって何とかしようというオーラが、子供の第一、第二の、そして更なるつまづきを作ってしまうのです。
余裕のある親子関係、余裕のない親子関係
受験勉強を例にとります。
親としては絶対に合格してほしいと思わずにいられません。
子供も親の意を汲んで、精一杯頑張ろうとします。
ずっと点数や偏差値が良いまま進めば理想ですが、そこは人間です。しかも子供です。
必ずブレや波があります。
その時に、「今まで勉強したのに、なぜ崩れたの?」と子供を追い詰めてしまうとします。
子供の心情をおいてけぼりにして、何とかしなくてはいけないオーラを子供に四六時中与えます。
当然子供は不安でたまりません。
その不安がさらなる努力を引き出すんだと言われれば、たしかにその通りかもしれませんが、親の心情と子供心情は違います。
必要以上に子供にかかりきりになって追い詰めてしまう親は、「自分はこうあるべきだ」というラインを描いています。
「うちの子供はこうあらねばならない、点数が低いなんてあり得ない」という設定を、作り上げてしまっているのです。
その設定やラインが崩れそうになった時、当然持ち直させようと子供にプレッシャーを知らず知らず与えます。
その時に余裕が無い親は、子供に負荷をかけますが、ストレスをかけすぎたあまりに、ライン復帰させるどころか、はるか反対方向に子供の心をグイグイと押しやってしまうのです。
自分自身が子供の挫折するかもしれないという時に、軌道修正できないのです。
親は子供に軌道修正させようとするけれど、親自身できないのに、子供に軌道修正させるなんてことができるはずがありません。
子供自身、親から主体的に軌道修正する心の余裕を奪われてしまっているため、親からの抑圧を感じつつ、オロオロするだけです。
子供の焦りと不安が膨れ上がり、脳は疲弊し、無意識に苦しい思いを抑圧し続け、自力回復は不可能に近くなります。
子供がテストで失敗した時、親自身が先に思い描いたラインから外れたのを修正できないのに、別人格の子供を遠隔操作で無理にでも修正させることは不可能な話です。
ますます軌道が変な方向に行ってしまうだけです。
自身に余裕が無い親は、みんながみんなではありませんが、それをしてしまっていることが多いのです。
そして、愛があるし、将来のことをちゃんと考えているからこそ、盲目的になってしまう矛盾に陥ります。
しかも
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親子関係はその後の人間関係対処法の得意不得意を構築する
親の精神状態は子供に伝播し、子供の心理的トラブルは親の半生への拡大鏡となる
発言者:岩波英知 1946年栃木県生まれ 東京と大阪で世界最先端の独自の脳内プログラムを開催。 誰ももたらすことができない決定的な脳内体感を体験した多くの有名人や芸能人、医師や経営者にファンが多い 。 自著(奇跡の脳覚醒)より抜粋 脳の魔術師、鬼才と呼ばれる心理脳内コンサルタント。 若い頃より人間の計り知れない可能性に興味を持ち、脳に関する独自の研究を行う。 そして、誰も到達できない脳覚醒技術の開発に至る。 その技とノウハウは世界一と称されており、岩波の脳覚醒セッションには、その凄さと評判を聞きつけたクライアントが世界中から駆けつけている。 また、その技術のみならず、岩波の言葉は多くの人に大きな刺激を影響を与えている。 |
執筆者・編集者:Dream Art Laboratory 担当スタッフ |