マイナス感情の強烈さ、そして悩み克服へのキーポイント
~トラウマと心の悩み~
頭でわかっていても解決できない心の悩み、その鍵は感情処理にある
神経症、あがり症、心の悩みを解決するためには、「感情」が非常に重要な要素となってきます。
ここに重きを置けない方法では、いつまで経ってもアタマの表面の対策だけで終始し、いつまでも効果の実感を得られることなく、時間とともに悪い感情だけに意識も無意識も覆われていきます。
そんな良くも悪くも強力な「感情」についての話です。
メンタル面の悩み解決だけではなく、コミュニケーション能力、人間関係構築から自己啓発に至るまで、これを無視しては、目的を達成できません。
マイナスの感情に襲われた時の対処法を間違えると…
生きていて「楽しい」「つまらない・きつい・イライラする」の差も、感情から発します。
マイナスの感情をコントロールできないから、人はどうしようもなく悩みます。
マイナスの感情はどこから生まれたかというと、その人だけのマイナスの経験値から生まれます。
だからこそ、感情コントロールが、人間の営みを大きく上向けさせられるのです。
例えば、生まれてから今までの人生で、ショックなことやつらくてたまらない経験があったとします。
そういう人は、「不安」や「恐怖」「緊張」「落ち込み」「焦燥感」といった感情に支配されることが多かったでしょう。
マイナスの感情に強力に心が支配されてしまったため、いくら理性で「頑張れ!」「怖くない!」「元気を出すぞ!」と強く願っても、必死に暗示を叩き込んでも、所詮理性の力は感情を前にしたら瞬殺されます。
強烈なマイナスの感情には勝てません。
到底暗示は潜在意識の深くまで達せず、意識の表面ではじかれます。
しかもマイナスの感情は容易に潜在意識まで達してしまい、悩みの根っこをはってしまいます。
悪い感情は容易に想像しやすく劇的に悪化しやすい
プラスの感情は想像しにくいのに対し、マイナスの感情は生きる上で、身を守るために必要不可欠であるので、簡単に想像しやすいのです。
だから、過去に心の傷を負った人ほど、マイナスが時間とともに膨れ上がって、どうしようもなくなります。
感情はあらゆるものに打ち勝ってしまう。そして人の心を根底から支配し続けます。
特にマイナスの感情は簡単に増幅しやすいし、そうなると非常に取り除くのに厄介になります。
まして感じやすい子供時代に、大きな心の傷を受けたり、不安や恐怖の感情の中で生きざるを得なかった場合、その後の人生の苦境は筆舌に尽くしがたいものがあります。
それでも必死で耐えて、不都合な感情を抑圧して生きようとします。
が、今度は抑圧そのものが言い知れぬ心の闇を増幅させていき、老人になるまで苦しみの連鎖が続いていきます。
なぜ抑圧されたマイナスの感情を消せないのか?
みなさん、今までたくさんの本を読んだり、様々なことにチャレンジしてきたと思います。
自己啓発をしたり、色々なセミナー、催眠や自律訓練法、内観や瞑想、そして武道で心身を鍛えたりとです。
抗不安薬や抗うつ剤などを病院でもらって何とかしようと思った人も多いことでしょう。
それでも、結果がなかなか出なかったかもしれません。
当所の各プログラムはそんな方ばかり通ってきています。
なぜ効果が出なかったかというと、しょせんは頭のほんの表面しかなぞれていないから、それに尽きます。
潜在意識に働きかける方法があるといっても、ほんの浅い部分でそれ以上深めさせる技術を持っていません。
しかし、実際にはその先もっと深いものが実際に存在しています。
その奥底にはマイナスの感情が抑圧として渦巻いています。
その感情のレベル(無意識とも深層心理とも本能とも言い換えられます)にまったく触れることもなく、効果の実感が無いまま延々と「無駄な徒労」を繰り返してきたのかもしれません。
心のコア、感情の根幹からダイレクトに浄化できる
だから、当心理・脳内プログラム(自己正常化プログラム、あがり症克服プログラム、脳覚醒セッション)、会話の格闘術など)では、感情を根本から攻略し、コントロールしていきます。
従来のものが脳の表面しかなぞれなかったのに比べ、もっと深い感情のレベルから対処できます。
それが可能だから当所のプログラムが大きな評価を受ける要因の一つだと思っています。
またマイナスの強烈な感情に打ち勝つには、それぐらいやらなければとうてい太刀打ちできないものです。
多くの瞑想的な潜在意識的な経験をしてきた人でさえ、びっくりするぐらい、深い凄い感覚体験で、進展するに連れて、感情の世界に入っていきます。
これは誰でも私の言った訓練をしてくれば入れるようになれます。
プラス暗示が劇的に潜在意識に焼き付く時
感情の世界に入った時に、はじめてプラス暗示が入るようになります。
ただ、プラス暗示が浸透すると簡単に言っても、実際問題非常に難しいものです。
宇宙船が大気圏突入できる角度以上に難しいです。
ほとんどが潜在意識にたどり着く前に、理性とマイナスの感情によって、燃え尽くされてしまいます。
しかし、強烈で効果的な暗示浸透の技術を当所は持っています。
プラス暗示を脳に着床させるために、まずは感情のマイナス処理も必要になってきます。
悩みの種やきっかけ、心がとらわれていること、そういうことに人は執着し、さらに勝手に執着し、もうそれだけの人生になっていきます。
マイナスだけに執着することはとても苦しいことで、本人もやりたくてやっているわけではないだけに、コンディションもどんどん悪くなっていきます。
だから、執着を減らすことでマイナス要因を解消させていきます。
執着しないってことは、もはや過去に起きた事実は変えられなくとも、ただの出来事になって、マイナスではなくなります。
心が自由になることで、脳も解放され、無意識の扉が開きます。
そしてプラス暗示を無意識に強力に焼きつかせていきます。
悪い感情が生まれ、抑圧してきた理由が必ず存在している
ルーツ分析・整理作業では、「感情」という観点からやっていくと効率がいいです。
それまでの半生で、マイナスの感情とその積み重ねが、今の人生観、神経症の症状とどれだけ密接に関係しているか分析・整理をします。
たとえば親が非常に厳しい場合、そのとき叱られていた自分はどういう恐怖や不安、緊張の感情を感じていたか?
そのマイナスの感情はその次のイベントに直面したとき、どう影響したか?
学校で仲間はずれにされたときの感情はどれだけ強烈だったか?
その感情を持ってしまったが故に、次に人と接するときに、どんな不安の感情を持ってしまったか?
ではその次の次はどんな不安や恐れを抱いて生きてしまっていたか?
さらにそんな状態できついつらい思いをしてしまったときどうだったか?
何かチャレンジをしようとしても、そのマイナスの感情のせいで、何にも行動が起こせずに、悩みのどん底に陥ってしまったのは、自分の過去にどんなマイナス経験値があったからなのか?
感情がなくなってしまったのは、どれだけ抱えきれないマイナスの感情に支配されてきたのか?
多くの人がマイナスの感情の強烈さに支配された場合、いつまでもひっぱってしまいます。
さらに「いい感情ってなに? プラスってどういうこと?」と忘れてしまいます。
まだプラスの感情を知っている人はいいほうかもしれません。
ずっと環境・場面がマイナスの感情を引き起こすものでしかなかった人の数は非常に多いです。
だから、いくら自分に言い聞かせても、なかなか自分を変えることができないわけです。
どんなに理性が強い人も感情の前には一方的に殴られるのみ
何度も言いますが、人間にとって感情はすべてに優先されるものです。
どろどろした溶岩が自分の心奥深くに渦巻いていて、常に噴火をしているのに、理性でできることといえば、消防車で水をかけることぐらい。
それほどの差はあると思います。
仮に外に出てきた溶岩(マイナス感情)を消火できても、実際莫大な溶岩流が心奥深くに絶えず流れているわけです。
一時しのぎばっかりやっていたら、いつか破綻してしまいます。
対症療法が、結果的に悩みに対して無力化するのはそんな理由があります。
いつまでも目先の溶岩を冷やし続けるだけで、マイナス感情の抑圧されたマグマを疎かにしていないでしょうか。
愛に満ちた生い立ちの子供、マイナス感情に支配された子供
毎日プラスの感情の積み重ね(楽しい!嬉しい!気持ちいい!感激だ!愛を感じる!)をしてきた子供(大人もですが)は、のびのびと生きられます。
人を恐ろしい存在、厄介な存在とは感じず、プラス面だけを拾って生きることができます。
逆境に直面しても何とかできる割り切りと覚悟と建設的思考を持てます。
のびのび自分を自然に出せるために、自己主張もでき、ストレスをためず心を抑圧しない。
だから充実して生きられます。
一方、マイナス感情で支配された子供は、いつも不安と恐怖、緊張、孤独感の中で生きているため、元気もなくなってくるし、毎日が楽しくありません。
いつも人の顔色をうかがって、くたくたに疲れてしまいます。
感情を出すことが制限されて何か嫌なことがあったとしても、心を抑圧して耐えようとします。
抑圧にはけ口はなく、さらにマイナスの鬱屈した感情が心と支配していきます。
それじゃあ、対人的な緊張感をいつも持ってしまったり、うつ病になったりします。
アダルトチルドレンとして生きづらさばかり感じる人もいるでしょう。
どちらにせよ一つのことにとらわれてしまい、いつまでもくよくよ考えてしまいます。
一生耐え続け、その努力に値する見返りを得られない悲劇
我慢する力だけは誰よりも勝っています。
これは凄いことで、本当にみんな努力して頑張っていますし、頑張ってきました。
掛け値なしに尊敬し、賞賛します。
ただ忍耐だけでその先があるかというと、未来の明るい展望は開けません。
一生耐えるだけの人生で終わってしきます。
そして、「ほんとうによく頑張ったね、耐えたね、すごい人だよ」とは誰も言ってくれないのです。
メンタル面のつらさは、なった人かまったく同じ症状の人しかわからないからです。
これもすごい恐怖だと思います。
だからこそ、今から感情のコントロールと処理を根源的にやったほうがいいともいます。
一時しのぎでは未来は終わります。
マイナス感情を無理に消そうとすると破綻が来る
さて、マイナス感情の厄介なところは、さらなる巨大な感情を呼び起こし増幅してしまうことと言いました。
そして、理性や知恵では太刀打ちできないほど強烈さです。
パニックがいい例ですが、ある恐怖や「どうしよう!」という感情が一気にふくれあがり、どうにもならなくなります。
一つの恐怖が十の恐怖、さらに百の恐怖を呼び起こします。
あがり症、手の震えや過度の緊張も同じです。
いくら緊張時に、「リラックスしろ」と自分に言い聞かせても、成功したことがあったでしょうか?
緊張がさらに強まって、場数と慣れが得られるどころじゃなく第二第三のトラウマをつくってしまったと思います。
いくら表面的に症状に対策をとろうとしても、症状の再確認に陥り、ジレンマという焦りの感情、不安の感情が強まり、さらに悪化してしまう。
そんな悪循環になるのが、神経症やあがり症の一番厄介なところです。
マイナス感情が強い中で育てられた子供は、人と感情の交流がなくなったり、極度に苦手になってしまいます。
感情は一瞬にしてその後の人生を決定づけるパワーがある
例えば人付き合いが苦手な人がいたとします。
なぜか人に対して恐怖や不安の感情が起きてしまう。
プラス感情の子供はそんなことは起きにくい回路を持っています。
ということは、それ以前に、あなたがどこかで人に対して恐怖や不安、緊張感を持ってしまう「何か」があるはずです。
そこをルーツ分析・整理していき、「感情」という観点から構築していくといいと思います。
(一人で悪い感情を見過ぎるとコンディションが悪化していくだけなので必要以上にやらないでください)
生まれたときから今までの人生で、どんな感情の動き、心の動きだったか? 分析します。
どういう感情をもって生きてきて、どんな感情を拾ってしまったか、ルーツ整理のポイントにしてください。
その時々の感情と今の人生観、今の自分が非常に関係しています。
どうしても悩む人は、例えば、声は小さいし、笑いもこそこそ笑うし、自己主張もできなくなってしまいます。
それが余計抑圧をためてしまう原因となります。
恥ずかしいという感情にのまれやすくなっています。
要は自分の感情も出せなくなる。
それはトラウマ(大小含めて)と密接にリンクしていて、そういうふうにならざる得ないような環境で育ってきている。
しつけや教育であったり、友達や人の動きから疎外されたなど理由が無数にあります。
その人だけのオリジナルの原因が存在します。
すると今度は様子をうかがいながら、「どう見られるだろうか」「変に思われはしまいか」「よく思われなければ」「恥をかいてはいけない」「完璧にやるんだ」と思ったりし、飛び出ることへの焦りや不安の感情が出たりします。
感情はあらゆる人間の営みとリンクしていますよね。
悪い感情はさらにマイナスを引き寄せる
だから感情の処理をしていきます。
人生がうまくいかない人は「焦り」「不安」の感情にさいなまれます。
そのために防衛網を作る。
必死で自分を傷つかないように守ろうとするため、ますます悪い感情を強化してしまいます。
感情のはけ口がないからです。
プラスの感情で処理できないからです。
だけど、もう傷つくのが怖いから、いつも状況判断、先読みをしようとします。
考えても結果が出ないのに、ますます悩みや神経症が悪化します。
全力で被害を最小限にしようと努力します。
結果がこうなるだろうという悪い予測だけをしてしまい、ますます恐怖と不安の感情にのまれてしまうから、感情(本能、無意識)のレベルから処理をしていかない限り、根本的効果が出ることは難しいわけです。
はじめて悪い感情の抑圧が根こそぎ浄化されていく
逆に言えば、ルーツ分析・整理・受け入れや脳覚醒トランス状態、意識の変容状態での感情・無意識レベルへの強力な働きかけ、意識の部分での「気づき」など総合的にやっていけば、突破口が開けます。
劇的に効果を与えていくのが、「自己正常化プログラム」「あがり症克服プログラム」をはじめとした、当心理・脳内プログラムの唯一無比な武器となっています。
もし自分に感情がない、沸き立たないという人がいれば、なぜ感情がないのか、いつ押し殺してしまったのか、どれくらい心に抑圧をかけてしまったのか、をルーツ分析と整理に組み込んでみてください。
これは日常ではやらないで、特殊な意識の流れたる脳覚醒トランス状態下でやってください。
マイナスの感情があるということは、それだけできつく苦しいものです。
心が張り裂けそうにならないための対策として、感情を押し殺して、耐え抜こうとする回路、動きが心にあるためです。
感情を制する者が神経症/あがり症を制し、振り回される者は、これから先も悪い感情の飲み込まれ続けていきます
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発言者:岩波英知 1946年栃木県生まれ 東京と大阪で世界最先端の独自の脳内プログラムを開催。 誰ももたらすことができない決定的な脳内体感を体験した多くの有名人や芸能人、医師や経営者にファンが多い 。 自著(奇跡の脳覚醒)より抜粋 脳の魔術師、鬼才と呼ばれる心理脳内コンサルタント。 若い頃より人間の計り知れない可能性に興味を持ち、脳に関する独自の研究を行う。 そして、誰も到達できない脳覚醒技術の開発に至る。 その技とノウハウは世界一と称されており、岩波の脳覚醒セッションには、その凄さと評判を聞きつけたクライアントが世界中から駆けつけている。 また、その技術のみならず、岩波の言葉は多くの人に大きな刺激を影響を与えている。 |
執筆者・編集者:Dream Art Laboratory 担当スタッフ |