悩みの惰性化、将来の悩み悪化からの解放とその秘訣
心の悩みが長引くと悩んでいる状態が当たり前になる。それが一番怖い
悩んでいると、当たり前だけど悩んでいること自体がが常態化している。
時間とともに悩みと人格まで一体化し、人生が苦悩そのものになる。
生きていて苦しいのが当たり前、だけど悩んでいる時期が長いほど、変わることのほうがもっと恐怖になってしまう。
そういう人は、変わらなくちゃいけないと誰よりも頭でわかっているけれど、感情がついてこないで、変わるための一歩を踏み出せなくなる。
そして惰性のまま、それも普通の惰性ではなく、ひどく苦しく不安で焦りばかりの『惰性』のまま生きていく。
生きること自体が苦痛以外の何ものでもない。
今まで当たり前のようにできていたことすら感動できなくなり、日々を平安に楽に暮らしたいと願うのと反比例するように、そのハードルが東大を主席で卒業する以上に難しくなる。
変わるためのアクションは必要だと思うが一歩踏み出すことも恐怖
「なんとかしなければ、どうにかしなければ!」と焦る。
しかし、一歩踏み出す不安がひどく、それを乗り越えるエネルギーと勇気を出すことよりは、ひたすら「惰性で耐え続ける」ことを選択せざるを得ない。
未来は今よりももっとひどく症状も状況も悪化している(逃げ場がなくなっていく)ことはうっすら気づいていながらも、それに向き合うことが何よりも恐怖だから、根本的に変わろうとするアクションをおこさない。
時間は無慈悲に過ぎていく。
なにより犠牲にしてしまうのはお金を出しても買えない時間だ。
一方で、人は時間が解決してくれるとどうしても思ってしまう、いやそう思いたい。
いつか変わっている、楽になっていて欲しい! 今は苦しいけれど、いつかは楽になっているんじゃないか…。
そこに希望を見出そうとするけれど、残念ながら、今まで時間が症状を解決してくれなかったのならば、今から先時間が味方をしてくれるわけがない。
悩み続けている時間のぶんだけ、マイナスの経験値が蓄積していく
逆に、マイナス経験値の蓄積、苦しみ、焦り、不安を抑圧し続けて積み重ねによって、さらに苦しみは深刻化し、逃げ場もなくなっていく。
マイナスの感情はマイナスしか生み出せない。さらにもっとひどく拡大再生産していく。
どんなにプラスの感情に満たされていても、あるトラウマになるようなきっかけが一つ起きただけで、一気にマイナスの渦に飲み込まれていくのが人間の心だ。
だから、今マイナスの状況にある人は、根本的アプローチを何にもできていないと、将来はもっと追いつめられてしまう。
プラスはマイナスになりやすく、マイナスは悲劇的なマイナスを容易に招く。
辛い現実だけど、そこから目を背けて生きてしまうと、人生そのものが台無しになってしまう。
怖いことに、悩みの時間が積み重なれば積み重なるほど、良くなるためのチャンスがなくなるし、そもそも難しくなる。
(年齢を重ねてしまった人も諦めてはダメだ。まだまだ大丈夫だ。変わるのに年齢なんて関係ない。だが早い方がいい)
神経症や心の悩みは時間的スピード、そしてコアから根源的に解決していくことが肝心だ。
いつまでも表面的対策で一時しのぎをしていたら、時間を浪費していくだけだ。
将来の不安から目を背けて生きたい心理
今このままいっちゃったら、どうなるのか?
将来への不安、生涯ずっと今の苦しみが続いていくことの恐怖、その焦り。
これは誰でも持っているし、気づいている。
だけど、それを気づかないフリにしておいたほうが、今生きる上においてはいいと思うし、それしか方法はないと思う。
ひたすら逃避し続け、見なかったようにしておいたほうがいい。
それは当たり前の心情で、別に悪いことでもない。
しかし、誰もがやってしまうことをやってしまうから、心の悩みを解決できないんだ。
心の悩みは複雑化と長期化したら、自力でもがくともっと悪化させる性質がある。
今変わらなければ終わる、そこに気づけるかどうかが悩み解決の鍵
では、どうやって取り組んでいけばいいのか?
いかに自分がやばいかを強く認識しなければならない。気づかなければならない。
なぜか?
悩みを克服するには圧倒的なエネルギーが必要だ。
自分がどれだけ強烈なマイナスのエネルギーによって、無意識から顕在意識に至るまで、がんじがらめにされているか考えるとわかると思う。
もう知恵とか理論とか知識の量で解決できるものではない(逆に状況を悪化させ時間を潰していく)
それを克服するためには、初速として強烈なエネルギーが要る。
しかし、前向き、建設的、自信、希望といったプラスのエネルギーは、長い悩みとの戦いですり減らされている。
いくら考え続けても、気力を振り絞っても、出せるわけがない(努力した分、その反動でもっとエネルギー切れを起こす。多くの人が経験してきたと思う)
人が一番エネルギーを発揮できるのは不安からの脱出の時
そこで使うのが、「このままでは嫌だ、もういやだ、やっていられない! なんとしても抜けだしてやる!」という反動のエネルギーだ。
これは無尽蔵といえるほど、心の底に抑圧されて溜まっている。
しかし、『悩みの惰性』で、将来のことを見ないで日々暮らしている人はそれすらも出せない。
だからこそ、
「このまま行くとどうなるのか、これまでも同じようにしてきて、今はどんな結末だったのか、何をもしないで状況は変わっていけるのか?
今のままで根本的に変わっている未来を想像できるのか?」
それを考えることで、反動のエネルギーが湧いてくる。
人間は危機感を持った時、とんでもないエネルギーが発生する。
それこそ、建設的・前向きなエネルギーなど太刀打ち出来ないパワーだ。
自分を変えるために一歩を踏み出す勇気や覚悟など、いくら考えてもパワーが目減りするだけだったのに、そんなものを簡単に飛び越えてしまうエネルギーがある。
人は行動しなくちゃ変われない。
考えているばかりじゃ変われるパワーは出てこない
いくらより良く生きるための知識を蓄え、死ぬほど考えたとしても、変われるパワーなんて湧いてこない。
時間を無駄にし、変われない自信だけを強化し、もう太刀打ち出来ないものだと決めつけてしまう結果になる。
今やばい人はもっとやばくなる。
それに気づいて、意を新たにし、覚悟を持って行動できた人だけが、根本的に解決できるし、もう一生悩まない人間になれる。
逆に、そうでもならなきゃ悩んできた意味なんてない。
このまま失ってきたものを取り戻さず、さらに失い続けたいのだろうか?
何のための人生なのか?
時間も希望も感動も人間関係も、全て悩みのせいで失ってきた意味を見いだせなくなる。
だから、今気づかなくちゃいけない。
それができないと、いつ気づけるのか?
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発言者:岩波英知 1946年栃木県生まれ 東京と大阪で世界最先端の独自の脳内プログラムを開催。 誰ももたらすことができない決定的な脳内体感を体験した多くの有名人や芸能人、医師や経営者にファンが多い 。 自著(奇跡の脳覚醒)より抜粋 脳の魔術師、鬼才と呼ばれる心理脳内コンサルタント。 若い頃より人間の計り知れない可能性に興味を持ち、脳に関する独自の研究を行う。 そして、誰も到達できない脳覚醒技術の開発に至る。 その技とノウハウは世界一と称されており、岩波の脳覚醒セッションには、その凄さと評判を聞きつけたクライアントが世界中から駆けつけている。 また、その技術のみならず、岩波の言葉は多くの人に大きな刺激を影響を与えている。 |
執筆者・編集者:Dream Art Laboratory 担当スタッフ |