職場の環境変化によるストレスで潰れる人
概要
職場の異動と環境変化とストレス
職場の環境変化をきっかけで、そのストレスから心の悩みにハマる人は多い。
転勤、転職、部署の異動、出世、会社組織の改変、仕事内容の変化、新しい上司の方針など…。
せっかく仕事や環境や人間関係に慣れたのに、新しい仕事、立場、人間関係、上司と、環境がめまぐるしく変わってしまい、新しい環境に適応できず潰れていく。
職場だけじゃなく、転勤などで家族まで巻き込んだものとなると、子供やパートナーまで潰れてしまいます。
夫は、仕事の内容の変化や新しい職場の人間関係で不眠症やうつ病に、妻はホームシックや新しい近所付き合いでの孤独感から心身のバランスを崩し、子供は新しいクラスメートに馴染めず孤立し、不登校やひきこもりになってしまう…。
あくまで一例だけど、環境の変化は本当に人間にストレスと負荷と抑圧を与えます。
社会人である限り異動や環境変化からは逃げ切れない
人は慣れ親しんだ環境がガラッと変わって、今までのやり方が通用しなかった時こそ、人生の落とし穴に一番ハマります。
それまで心の悩みと無縁だったとしても、大の立派な人でさえも、心に処理しきれない負荷と抑圧がかかってしまう。
ストレスのはけ口を見いだせないと、精神的に健康な人でさえ病んでいきます。
ましてや、以前より心の悩みを抱えていて、それまでの仕事内容や立場や人間関係などいい条件に恵まれ、何とかやってこれた人ならば、職場の環境変化は恐ろしい災難を伴ってしまうでしょう。
急に慣れない苦手な営業をしなくてはいけなくなり、ストレスやプレッシャーや劣等感が毎日つづくようになった
出世してしまったがために、大の苦手だった人前でのプレゼンや発言をする機会が増えてしまった
異動により親しんでいた部署を離れ、今までと違う新しい同僚との人間関係の悩みや上司のパワハラで、うつ病になってしまった
急に仕事量が増え、残業も増えてしまい、どんどん身も心もすり減らしていった…
環境の変化で、動物に滅び行く種が出てきたりするように、人間もとんでもないストレス負荷が心にかかります。
今まで通用していたやり方、それなりに認めてもらっていた自分という存在価値が、新しい環境で否定されたり無視されたり通用しなくなる。
急にハシゴを外されたように、人は焦り、戸惑い、苛立ち、落ち込みのマイナスの感情の中で溺れていってしまいます。
一度狂った歯車はそう簡単に修正は効かず、社会人として給料をもらっている以上、ワガママは通用しない。
退職するまでの長い年月、歯車を摩耗しながら、苦しみに耐えながら働いていかなければならない…。
環境激変でもタフでいられる人とストレスで潰される人
では環境が悪くなっても、自分を見失わず能力を発揮できる人がいます。
この人はどんな環境でもタフに生き延びられるというようなタイプです。
そうなると、精神的に潰れかかった理由というのも、環境変化という突発的な運の悪さだけではなく、自分の潜在意識に脈々と流れる源流(悩みに至るルーツ)に答えがある。
もっと言えば、その流れがあったから、環境が変わって適応できない脳の余裕になってしまっているのかもしれない。
「異動してストレスが増えて私は運が悪い」という問題にしてしまうと、「一層あの上司がいなければ・・・」とか「もっとああしておけばよかった・・・」「なぜあの時・・・」「出世なんかしなけりゃよかった」と過去を後悔しはじめます。
答えのない難問を解き続けたり、穴を掘ってはすぐ埋め直すという意味のない労働をやりつづけた人のように、脳がますます混乱していってしまい、消耗していきます。
そして脳の枠がなくなり、地滑り的悪化へ進んでいきます。
環境変化のストレスこそ、自分を変える最大のチャンス
問題は運の悪さだけではありません。
環境の激変で、人間のコアの部分が問われています。
つまりそれまでの人生へのケリをつけなくちゃいけない、そういうタイミングだということです。
職場は人生のほとんどの時間を過ごさなくちゃいけないだけに、問題がそこで起こったということは、神様がいまここで解決しなさいといっているようなものです。
ピンチは自分が一番変われるチャンスです。
もし、部署の異動がなかったとしても、5年後先にあるかもしれない。
その時に潰れていたのでは取り返しがつかないからこそ、今起きたのかもしれません。
まだ対処可能だし、変われる良いきっかけとして、運命の神様が用意してくれたのかもしれません。
職場環境の激変で潰れかかった人は、その環境の変化だけが心の悩みのきっかけ・原因になったのではありません。
心の底層ではずっと、潰れるまでの悩みのルーツが溶岩として流れいて、環境変化をきっかけに噴火(発症)したに過ぎません。
このピンチはこれまでの半生の総決算をしなければならない、そしてよりタフになるチャンスでもあります。
これを乗り越えた人は、今後どんな荒波が来てもタフに切り抜けられるスキルを身につきます。
ストレスに強い/弱いの差は、それまでの人生の蓄積による
では、ケリをつけるにはどうしたらいいか? ということになるけど、結局は潜在意識や無意識といった心のコアに巣食う問題をリセットする必要があります。
コアを変えるには、うちの根本から変えられる脳覚醒技術に期待して欲しいと思います。
心の悩みが発症するルーツがあるという事実は変えられません。
生まれ育った環境、学校や職場でのストレス、それらの人間関係、突発的な不幸や心的外傷体験など、一度起きたことはもう無しにはできません。
過去どんな環境で影響を受け、どんな出来事、事件を経てきて、精神的余裕がなくなったり、ストレス耐性がなくなったのか?
緊張が増しやすい神経や思考になってしまったのか?
人一倍もろく傷つきやすく落ち込みやすくなってしまったのか?
その心境が次の出来事、事件、環境に対して、どんな悪影響を及ぼしていったのか?
これらがあってこそ、脈々と連鎖された負のマグマが、今度の環境変化で吹き出してしまった。
しかし、過去の出来事への解釈はいくらでも変えられますし、執着している心の問題を解消させることもできます。
それが無意識や脳内の奥底に働きかける大きな目的です。
人は過去からの流れへの解釈を変えることができた時、大きく運が開けます。
根本から変われないままだといつか環境変化と異動で潰れる
もし悩みのルーツが変わらないまま、心のコアが一緒のままだと、今回の環境変化を乗り切れたとしても、次の環境変化で本格的に潰れてしまいます。
環境が変わる運の悪さを呪うのか、どんな逆風にも自分を発揮できる存在になるのか。
過去の流れも弱点も関係なく、新しい環境でのびのび生きられるのか、環境が変わった今こそ、その姿勢が問われています。
そして、今回の窮地を脱することができた時、どんなに仕事の内容が変わっても、嫌な上司に当たろうとも、たくましい強靭な精神力が身についているでしょう。
新しい環境には負けないでください。
応援しています。
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