悩んでいる子供は、親にどう期待しているのか?
神経症、心の悩みを抱える人の親子関係
親や家庭との絡みで、社会人になってから、うつ病やその他神経症に陥る人が非常に多いです。
不登校は何とか避けることはできたけれど、社会に飛び込んでから、仕事や人間関係でのストレスでうつ病になって潰れてしまった、パニック障害になった、社会不安障害になったというパターンがあります。
そういう人は「まだ10代の時に悩みを経験していれば良かった」と言います。
当心理・脳内プログラムに「もっと早い段階で通いたかった」と言ってくれます。
子供に無理矢理登校させたとしても、今後、子供が社会人になった時、たくましく乗り越えてやっていけるかどうか考えてみて下さい。
一時しのぎは、中長期的に見て、痛いしっぺ返しを食らう可能性が高いのです。
精神的トラブルの原因のルーツ分析・整理を行っていくのですが、ほとんどが親や家の事情と、現在の症状が密接にリンクしています。
なぜうつ病になってしまったのか、神経症になったのか、たくさんのデータがありますが、親子関係は欠かせないキーワードとなっています。
何も悩む人が皆、親子関係が悪い人ばかりではありません。
親を尊敬していたり、大好きだったり、愛情を持っている人はたくさんいます。
親のために、どんなにきつくても自殺だけはしない
という人もいます。
それでも、親の考え方や性格、家庭の空気、教育方針によって、生きづらい人間になってしまっています。
それぐらい、親の影響力はすさまじいものがあります。
(現在親である人でも、自分の親との絡みで影響を受けて今日に至っています)
一方で、親が憎くてたまらないという人もいます。
そういう子供の生きづらさは、言わずもがな、でしょう。
本来くつろぎと安心感があるはずの家が、どこよりも居心地が悪く、肩身の狭い思いで、幼児期からずっと生きてきたことを考えれば、心と脳がダメージを受けて当然です。
トラブルがあっても強く生きられる子、潰れる子のベースの差
たしかに子供の心が傷つき、トラウマになってしまう原因の多くが、学校や他者との人間関係で起こってます。
そこは親の責任でもありません。
ただ、学校や人間関係でのトラブル、悲劇があったとしても、潰れてしまう流れにいく子供と、乗り越えていく子供と分かれます。
更に攻撃されてしまう子供と、逆にたくましく切り抜けていく子供がいます。
そこの差は何があるのでしょうか?
その人の有しているベースが違っています。
そのベースは幼児期からの家庭環境の比重が圧倒的です。
家庭環境とは、つまり親の教育や性格、流す空気です。
夫婦関係が仲が悪さも、子供の前では隠していても、敏感にその子は察知します。
ましてや夫婦関係が悪い場合、子供は自分の存在価値を著しく低く評価してしまいます。
教育虐待で、点数を上げても、エゴを充たせず、自己肯定感を著しく損なわれた子供はやはり、どこかで病んでいきます。
アダルトチルドレンにかぎらず、社会人になってから、うつ病や神経症で通ってくる人は、ほとんどが「親の教育、性格、空気」からの影響と言います。
良い親だと思っていても、「そのことだけは、もうちょっと何とかして欲しかった」と言っています。
親がすべて悪い、子供が悩むのは親の責任だという意味ではありません。
影響力がそれだけ強いということです。
つまり、悪い方向だけじゃなく、問題が起こった時、良い方向にいくらでも親は誘導できるという保証でもあります。
何かトラブルがあっても乗り越えていける子供は、持って生まれた性格だけじゃなく、生まれ育った環境から、それだけの強さを得ていたということかもしれません。
私自身(岩波先生)、親との色々な葛藤がありました。
抱えきれないほどの重荷を抱えていた時期もありました。
しかし、100歳近くまで生きた父親とは、ある時期を境に非常に良好なものになりました。
心と心が通じ合うような感覚が、他の親子関係よりもあったかもしれません。
親子関係は抜き差しならない問題があっても、乗り越えられます。
子供だけが変わればいい問題ではない
子供は変われます。
ただし条件があります。
親側の変化があって、はじめて子供の変化への意志が沸き上がってきます。
親の接し方や流す空気の変化が、子供に圧倒的な好影響を与えることは間違いありません
トラブルを抱えて当所に来た人でも、親子間に流れる空気が変わってきただけで、問題が解決していったという人は数え切れません。
悩みを抱えてきた人が言う「(親に育て方を)もうちょっと何とかして欲しかった・・・・」という心情は、「何か」を子供に与えてあげたら、それだけで悩みなんかなかった、もっと強く生きることができた、思春期の段階で悩みを克服できた、社会人になってから潰れずに済んだ、という意味の裏返しでもあるでしょう。
社会人になってからよりも、まだ子供が10代の内に、親の空気が変わることは、
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親子間の負の連鎖は、先祖代々続いてきたものかもしれない
発言者:岩波英知 1946年栃木県生まれ 東京と大阪で世界最先端の独自の脳内プログラムを開催。 誰ももたらすことができない決定的な脳内体感を体験した多くの有名人や芸能人、医師や経営者にファンが多い 。 自著(奇跡の脳覚醒)より抜粋 脳の魔術師、鬼才と呼ばれる心理脳内コンサルタント。 若い頃より人間の計り知れない可能性に興味を持ち、脳に関する独自の研究を行う。 そして、誰も到達できない脳覚醒技術の開発に至る。 その技とノウハウは世界一と称されており、岩波の脳覚醒セッションには、その凄さと評判を聞きつけたクライアントが世界中から駆けつけている。 また、その技術のみならず、岩波の言葉は多くの人に大きな刺激を影響を与えている。 |
執筆者・編集者:Dream Art Laboratory 担当スタッフ |